学校長挨拶

こんにちは。山梨県立盲学校のホームページにようこそ!

 

 今年は春の訪れが早いようです。甲府盆地では3月下旬には桜や桃の花が咲き誇り、創立百周年を記念して学校の東門脇に植えたしだれ桜も満開になりました。4月になってからは暖かい春の陽気が続いています。令和3年度が始まりました。

 コロナ禍の影響を受けた昨年度は、1学期の開始の遅れや、夏休みの短縮、各種行事や学校内外の活動の中止、変更、縮小などを余儀なくされました。しかし、保護者の皆様や地域の方々など、本校を支えていただいている多くの方のご理解とご協力を得ながら、職員一同が工夫と努力を重ねて、盲学校としての教育活動を何とか実施することができました。新型コロナウイルスに対しては気の抜けない毎日が今も続いていますが、今年度も幼児・児童・生徒、職員を感染から守り、盲学校としての教育活動を確実に行って参りたいと思います。

 今年は幼稚部に5名、小学部に2名、中学部に1名、高等部本科普通科に2名、高等部専攻科理療科に2名、高等部専攻科保健理療科に2名と、計14名の新入生を迎え、在籍数は全校で27名になります。

 大正8年に私立山梨訓盲院として誕生し、一昨年度に創立100周年を迎えた本校は、長い歴史と伝統がある学校で、山梨県で唯一の視覚障がい専門の教育機関として、県内の視覚障がいのある幼児・児童・生徒の指導や保護者等の支援に取り組んでいます。今年度は本校以外の学校に通う15名の幼児・児童・生徒の教育相談や学習支援にもあたっていきます。また、山梨大学医学部眼科ロービジョン外来等の医療機関との協働も昨年度から開始しています。

 インクルーシブ教育の進展により、本校に在籍する幼児、児童、生徒の数は少なくなっていますが、「自己実現・社会的な自立ができる力を養い、健康で心豊かな人間を育成する」という本校の教育目標を達成すべく、校内では、一人ひとりの幼児、児童、生徒の障がい及び能力、特性を把握した上で、個に応じた適切な指導を行い、それぞれが持つ可能性を最大限に伸ばすことに重点を置いて取り組んでいます。また、本校が行なっている交流及び共同学習はその趣旨を充分に活かしたもので、学校間交流や地域交流は充実しており、集団の中で一緒に活動し共に学習するという本来の意味での交流・共同学習が行なわれています。

 

 本校の校訓「和顔愛語(わげんあいご)」にも、本校の教育活動を支える理念が表されています。「なごやかな顔と思いやりのあるやさしいことば」という意味のこの言葉の精神が、本校の教育活動には活かされているのです。

 日本も世界も、新型コロナウイルスによって大きな影響を受けており、まだまだ油断のならない状況です。今年度も、考えられる限りの対策を立てて幼児・児童・生徒、職員の感染を防ぎ、教育活動を守ろうと努めて参りますが、それだけにとどまらず、私たちは、本校をより発展させ、その歴史と伝統に新たな1ページを加えられるよう努力し、厳しい中でも一歩前へ、一歩先へと進みたいと思います。

 今年度も引き続き、本校の教育活動へのご理解とご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

  令和3年4月8日        山梨県立盲学校 校長 成田 健