山梨県立盲学校 > 学校長挨拶 学校長挨拶 こんにちは。山梨県立盲学校のホームページにようこそ! 今年は春の訪れが早いようです。甲府盆地では3月下旬には桜や桃の花が咲き誇り、創立百周年を記念して学校の東門脇に植えたしだれ桜も満開になりました。4月になってからは暖かい春の陽気が続いています。令和5年度が始まりました。 コロナ禍の影響が長く続いておりますが、保護者の皆様や地域の方々など、本校を支えていただいている多くの方のご理解とご協力を得ながら、職員一同が工夫と努力を重ねて、盲学校としての教育活動を実施することができました。5月には、新型コロナウイルス感染症は、感染症法では5類感染症に移行します。しかし、基礎疾患のある幼児児童生徒も学んでいますので、幼児児童生徒の自己管理による感染予防の力も高めつつ、学校としても幼児児童生徒、職員を感染から守り、盲学校としての教育活動を確実に行って参りたいと思います。 さて、今年度は幼稚部に2名、小学部に2名、高等部本科普通科に3名、高等部専攻科理療科に1名の計8名の新入生を迎えました。そして高等部本科普通科に1名の転入生を迎え、在籍数は全校で30名になります。 大正8年に私立山梨訓盲院として誕生し、令和元年度に創立100周年を迎えた本校は、長い歴史と伝統がある学校です。山梨県で唯一の視覚障がい専門の教育機関として、県内の視覚障がいのある幼児児童生徒の指導や保護者等の支援に取り組んでいます。 本校の教育目標は、「自己実現・社会的な自立ができる力を養い、健康で心豊かな人間を育成する」です。これを達成すべく、校内では、一人ひとりの幼児児童生徒の障がい及び能力、特性を把握した上で、個に応じた適切な指導を行い、それぞれがもつ可能性を最大限に伸ばすことに重点を置いて取り組んでいます。また、本校が行なっている交流及び共同学習はその趣旨を充分に活かしたもので、学校間交流や地域交流は充実しており、集団の中で一緒に活動し共に学習するという本来の意味での交流・共同学習が行なわれています。これらは、本校の魅力とも言えます。 本校の校訓「和顔愛語(わげんあいご)」にも、本校の教育活動を支える理念が表されています。「なごやかな顔と思いやりのあるやさしいことば」という意味のこの言葉の精神が、本校の教育活動には活かされているのです。 また、今年度は乳幼児を含め地域の園や学校で学ぶ17名の子ども達の教育相談や学習支援にもあたっていきます。これは、本校が山梨県の視覚障がい教育のセンター的機能を果たすという本校のもつもう一つの役割によるものです。見えない、見えにくい子ども達が、どこで学んでいても確かな力を身に付け、健やかな成長ができるよう支えてまいります。その他にも、令和2年度から山梨大学医学部眼科ロービジョン外来との協働を開始し、令和3年度には甲府共立診療所眼科ロービジョン外来における協働を更に整え、医療機関との協働も充実を図っています。令和4年12月には、山梨県民の「見える」を守る、見えなくても安心・安全な生活を過ごせる社会を作るために、医師、医療専門職、患者、地域住民、行政、教育、福祉関係者など幅広い関係者があつまり、「甲斐ひとみネット」が設立されました。本校は、教育機関として関わる中で視覚障がい教育のセンターとしての使命を果たすべく取り組んでいるところです。 私たちは、本校をより発展させ、その歴史と伝統に新たな1ページを加えられるよう努力し、厳しい中でも一歩前へ、一歩先へと進みたいと思います。 今年度も引き続き、本校の教育活動へのご理解とご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。 令和5年4月10日 山梨県立盲学校 校長 白倉 明美
こんにちは。山梨県立盲学校のホームページにようこそ!
今年は春の訪れが早いようです。甲府盆地では3月下旬には桜や桃の花が咲き誇り、創立百周年を記念して学校の東門脇に植えたしだれ桜も満開になりました。4月になってからは暖かい春の陽気が続いています。令和5年度が始まりました。
コロナ禍の影響が長く続いておりますが、保護者の皆様や地域の方々など、本校を支えていただいている多くの方のご理解とご協力を得ながら、職員一同が工夫と努力を重ねて、盲学校としての教育活動を実施することができました。5月には、新型コロナウイルス感染症は、感染症法では5類感染症に移行します。しかし、基礎疾患のある幼児児童生徒も学んでいますので、幼児児童生徒の自己管理による感染予防の力も高めつつ、学校としても幼児児童生徒、職員を感染から守り、盲学校としての教育活動を確実に行って参りたいと思います。
さて、今年度は幼稚部に2名、小学部に2名、高等部本科普通科に3名、高等部専攻科理療科に1名の計8名の新入生を迎えました。そして高等部本科普通科に1名の転入生を迎え、在籍数は全校で30名になります。
大正8年に私立山梨訓盲院として誕生し、令和元年度に創立100周年を迎えた本校は、長い歴史と伝統がある学校です。山梨県で唯一の視覚障がい専門の教育機関として、県内の視覚障がいのある幼児児童生徒の指導や保護者等の支援に取り組んでいます。
本校の教育目標は、「自己実現・社会的な自立ができる力を養い、健康で心豊かな人間を育成する」です。これを達成すべく、校内では、一人ひとりの幼児児童生徒の障がい及び能力、特性を把握した上で、個に応じた適切な指導を行い、それぞれがもつ可能性を最大限に伸ばすことに重点を置いて取り組んでいます。また、本校が行なっている交流及び共同学習はその趣旨を充分に活かしたもので、学校間交流や地域交流は充実しており、集団の中で一緒に活動し共に学習するという本来の意味での交流・共同学習が行なわれています。これらは、本校の魅力とも言えます。
本校の校訓「和顔愛語(わげんあいご)」にも、本校の教育活動を支える理念が表されています。「なごやかな顔と思いやりのあるやさしいことば」という意味のこの言葉の精神が、本校の教育活動には活かされているのです。
また、今年度は乳幼児を含め地域の園や学校で学ぶ17名の子ども達の教育相談や学習支援にもあたっていきます。これは、本校が山梨県の視覚障がい教育のセンター的機能を果たすという本校のもつもう一つの役割によるものです。見えない、見えにくい子ども達が、どこで学んでいても確かな力を身に付け、健やかな成長ができるよう支えてまいります。その他にも、令和2年度から山梨大学医学部眼科ロービジョン外来との協働を開始し、令和3年度には甲府共立診療所眼科ロービジョン外来における協働を更に整え、医療機関との協働も充実を図っています。令和4年12月には、山梨県民の「見える」を守る、見えなくても安心・安全な生活を過ごせる社会を作るために、医師、医療専門職、患者、地域住民、行政、教育、福祉関係者など幅広い関係者があつまり、「甲斐ひとみネット」が設立されました。本校は、教育機関として関わる中で視覚障がい教育のセンターとしての使命を果たすべく取り組んでいるところです。
私たちは、本校をより発展させ、その歴史と伝統に新たな1ページを加えられるよう努力し、厳しい中でも一歩前へ、一歩先へと進みたいと思います。
今年度も引き続き、本校の教育活動へのご理解とご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。
令和5年4月10日 山梨県立盲学校 校長 白倉 明美