2021年6月22日カテゴリー:

理療関係学科 「検校祭(けんぎょうさい)」

  6月4日(金)に検校祭(けんぎょうさい)が行われました。検校祭とは、江戸時代に活躍した杉山(すぎやま)和一(わいち)検校(けんぎょう)の遺徳をしのび治療奉仕を行う行事です。杉山和一は、江戸時代に世界で初めて視覚障がい者を集め鍼(はり)やあん摩などの職業教育を組織的に行いました。視覚障がい者の職業として鍼やあん摩を定着させたことが、明治以降の盲学校における、鍼灸(はりきゅう)あん摩マッサージ指圧を教育する理療科が設置された経緯へとつながります。

 例年であれば地域の方を招いて生徒と教員が治療奉仕を行っていましたが、昨年度はコロナ禍で中止となりました。今年度は新型コロナウイルス感染防止の観点から、実施形態を大きく変えて行いました。

 前半は校内の教職員に対する治療奉仕です。1年生は案内を担当し、2年生は施術を担当しました。2年生にとっては授業以外でのはじめての施術体験です。普段はあまり関わりの少ない教諭にかなり緊張しながら施術を行いました。

 後半は1・2年生と教員がペアとなって実技交流を行いました。1年生は畳の上に座った人への施術しか習っていないため、ベッドに座った教員を四苦八苦しながら施術しました。実技交流が進むにつれ、和気あいあいとした雰囲気になりました。

 

【治療奉仕の様子】

 

【実技交流の様子】