令和2年度 学校評価 教職員集計 回収率 41/41 100%    山梨県立盲学校 1 学校経営総合診断ダイヤグラム(別紙「学校総合診断によるモデルと改善(処方)の仕方」参照 (1)今年度の学校評価の方向性  令和元年度から教職員の学校評価について、方法に改め、今年度は2年目となる。  重点目標は学校が目標を設定し、その達成のため、教職員は学部・寄宿舎及び分掌に所属し、ぞれぞれの立場で、計画・実施・反省・改善を意識し職務に当たっている。そこで、重点目標は、学部・寄宿舎及び分掌組織として、中間評価・年度末評価を行った。その際、それぞれの具体的な方策及び評価指標、中間評価、年度末評価は、教職員全体で情報共有すると共に、他学部・寄宿舎や分掌に対してもそれぞれの立場から改善策を提案する等、組織間連携につながるよう努めた。  重点目標の結果は、別データ参照 @目的別要因 R2:3.76 R1:3.74 A組織運営的要因 R2:3.27 R1 : 3.25 B人間的要因 R2:3.32 R1:3.41 C組織風土的要因 R2:3.23 R1:3.37 (2)一般評価について ・従来の評価項目を要因別に整理した。経営診断の構成要素として、次の四つの要因(各3項目)をおさえた。 @目的的要因:学校教育目標に関係した条件・要素である。目標の明確化、経営方法の明確化、目標系列の系統性・体系性、目標の具体化・具体化の方途、目標達成への努力・協働意欲など。 A組織運営的要因:学校の内部組織とその運営に関係した条件・要素である。授業・教育課程、校務分掌、学校運営組織など。 B人間的要因:教職員と役割分担に関係した条件・要素である。教職員の能力、適性、特性、個性、意欲、欲求、関心、性格、人間関係、具体的行動パターンやスタイル、態度など。 C組織風土的要因:学校の全体的な雰囲気に関係した条件・要素である。慣行、規範、校風、学校文化、ムード、体質、環境など。  これらの四つの要因は、相互に深い関連があり、影響しあっていると考えた。「わが校」ではこれらの要因がどのような組み合わせになっているのかを見極めることによって、長所と短所など改善すべき方向を見付け出したいと考えた。 ・その他、具体的な内容については、6項目に絞り評価を行った。 (3)結果  4要因とも、4点中、3点以上の高評価である。ダイヤグラムの型からは理想型、もしくは、平均型とも判断できる。しかし、若干のアベレージの差から本校は組織に関して改善が必要である。 @目的別要因:3.76の高評価である。教職員内の目標の明確化がなされ、目標達成への努力が行われていると考えられる。 A組織運営的要因:3.27の評価である。特に、教職員の校内人事・校務分掌に課題を感じている教職員が1割を超えている。本年度、一人複数分掌の形から一人1分掌を原則変更した1年目であることも影響していると考えられる。業務の平均化がなされていないことに不満を感じる職員もいる。  しかし、「業務の精選や会議の効率化などに努めている」については、前年度より改善されており、95%が肯定的な評価を行っている。また、県の職場改善のためのストレスチェックの本校の集団分析結果として、量的負担は全国平均を若干上回る結果となった。しかし、仕事の内容や手順をある程度自分で決める裁量権がある(コントロールが良好)ことも明らかになった。これは、ストレスの軽減にもつながっている。 B人間的要因:3.32の評価である。「仕事にやりがいがあり、充実した勤務をしていると感じている」の評価が若干低い。県のストレスチェックの分析のストレス反応に影響を与える因子として「家族や友人のサポート」「仕事や生活の満足度」「職場でのサポート」が挙げられている。仕事へのやり甲斐感は、個人的な事情の影響も推測される。しかし、職場のライフ&ワークバランスへの配慮も必要であり、Cの組織風土的要因の改善を踏まえた職場の雰囲気作りにも努めていきたい。     C組織風土的要因:3.23の評価である。4要因のうち1番低い結果である。特に「教職員の相互理解・信頼関係、自由な意見交換など」の評価が低かった。県のストレスチェックでも、「同僚からのサポート」が低い結果となっており、同僚同士の情報共有や連絡調整等同僚の支援への見直しが求められている。 チームとして協働し、育ち合う、育て合う組織の雰囲気づくりを管理職自らが率先して取り組みたい。また、教職員は改めて、個々のキャリアステージを踏まえながら、自身の資質・能力の向上だけでなく、個々の良さを認め合いながら組織として協働・支援・若手の育成にも心掛けていくことが求められる。学部・分掌等、チームとして業務を実施するという個人の意識改革も必要である。教職員一人一人が環境要因である意識を! 2 要因別評価結果 評価の段階 4=そのとおり 3=ややそのとおり 2=ややちがう 1=ちがう (1)目的別要因(教育目標・教育方針等の具現化について) 項目番号、内容、段階別パーセント(4、3、2、1)、R2 AVE、R1 AVE、H30 AVE、差異、 1、校長は自らの教育理念や学校運営についての方針を明らかにしている。90.2、9.8、0、0、3.90、3.84、3.90、0.07、 2、学校運営に、校長のリーダーシップが発揮されている。、82.9、17.1、0、0、3.83、3.79、3.85、0.04、 3、学校は、全校体制で目標や方針の達成のために取り組んでいる。、56.1、41.5、2.4、0、3.54、3.58、該当なし、-0.04 平均 R2 AVE、R1 AVE、H30 AVE、差異の順で記載 3.76、3.74、3.88、0.02、 「具体的な改善策」として記述のあったもの ・なし (2)組織運営的要因(業務内容・運営組織・分掌について) 4、教職員の適性・能力に応じた校内人事や校務分掌の分担がなされ、教職員が意欲的に取り組める環境にある。、19.5、68.3、12.2、0、3.07、3.09、 3.10、-0.02 、 5、各種会議が情報交換と課題検討の場として有効に機能し、教育活動や学校運営に生かされている。、43.9、51.2、4.9、0、3.39、3.44、3.54、-0.05、 6、学校は、業務の精選や会議の効率化などに努めている。、41.5、53.7、2.4、2.4、3.34、 3.21、該当なし、0.13、 平均 R2 AVE、R1 AVE、H30 AVE、差異の順で記載 3.27、3.25、3.32、0.02、 「具体的な改善策」として記述のあったもの ・会議で提案や連絡をしても話が通じていないことがある。 ・能力に応じた分掌の分担がなされていないと思います。ふれあいタイムや六星祭特別日課が7時間目に設定されており、生徒にも教員にも心身ともに負担になっているような印象を受けました。ワークライフバランスの視点から改善することは可能でしょうか。 ・特に精選と効率化について学校全体でかなり積極的に検討されていると感じるが、感染症対策を含む例年との落差により、結果として精選や効率化が困難な部分は確かにあり、そのことは全員で共通認識ができているとよいと思う。 ・新型コロナへの対応に伴い業務の精選について見直す機会が持てたのは良かったと思います。 ・小学部では、昨年度よりも感染症対策で業務内容や配慮事項が増え、1対1対応しなければならない時も多く、児童の安全等の面で心配な場面がありました。来年度は小1に盲、弱視単一児童が入学するということで、今年度以上に配慮しなければならないこと多くなると思われます。どこも大変なことは承知していますが、ご配慮をお願いしたいです。 ・今年度は、昨年度までとは違う分掌となったのですが、担当する分掌により、業務量の差がかなりあることを感じました。業務の精選もしながら、精選できないものについては、業務の振り分けや、業務量の多い分掌の担当については授業時間の配慮等をお願いしたいと思います。 (3)人間的要因(仲間関係や役割分担について) 7、教職員全体が服務規律に対する自覚が高い。。、47.5、47.5、5.0、0、3.43、3.52、3.30、-0.10、 8、仕事にやりがいがあり、充実した勤務をしていると感じている。、39.0、48.8、12.2、0、3.27、3.37、該当なし、-0.10、 9、教育活動全般について、具体的な計画と的確な役割分担に従い見通しをもって仕事ができている。、26.8、73.2、0、0、3.27、3.35、該当なし、-0.08、 平均 R2 AVE、R1 AVE、H30 AVE、差異の順で記載、3.32、3.41、3.30、-0.09、 「具体的な改善策」として記述のあったもの 職員が互いに声を掛け合い、仕事を進めることができていると感じます。 (4)組織風土的要因(学校全体の雰囲気や気風について) 10、教職員間の相互理解が十分になされ、信頼関係に基づいて教育活動が行われている。、26.8、53.7、19.5、0、3.07、3.23、3.13、-0.16 11、自分の意見を自由に述べられ、仕事に必要な知識や技能を積極的にのばそうとする気風がある。、29.3、56.1、14.6、0、3.15、3.33、該当なし、-0.18 、 12、教育活動に関する情報を保護者や地域に積極的に提供し、開かれた学校づくりを推進している。、48.8、48.8、2.4、0、3.46、3.55、3.62、-0.08、 平均、 R2 AVE、R1 AVE、H30 AVE、差異の順で記載、3.23、3.37、3.38、-0.14、 「具体的な改善策」として記述のあったもの ・もう少し他学部の状況について、互いに理解し合い、尊重できたらよいと思う部分がある。 ・教職員の人数が少ないことや、新型コロナウイルス感染症対策で多くの研修会等が資料配布のみとなったことも原因だと思いますが、教員同士で連携をとることが難しいと思いました。業務上で分からないことを誰に聞いていいか困ることがありました。また、生徒対応等で問題を抱えている教員を学部や学校全体でサポートすることが必要だと思いました。 ・開かれた学校づくりの為の努力はどの職員も惜しんでいないと思う、が、実際に感染症対策で保護者とも地域とも直接の交流が難しく、十分な連携をとることは難しくなっている。 3 具体的な内容 13、事故、事件、災害等に対して迅速かつ適切な対処ができるよう訓練などを行い、役割分担が明確化されている。、65.9、31.7、2.4、0、3.63、3.67、3.58、-0.04、 14、ホームページ、学校ブログ、校舎内外の掲示板によって教育活動の情報が発信できている。、61.0、36.6、2.4、0、3.59、3.77、3.80、-0.18、 15、個人情報保護の観点から、幼児児童生徒等の個人情報に関する管理システムが確立している。、58.5、36.6、4.9、0、3.54、3.58、3.46、-0.04、 16、各教科の備品や教材教具が、十分に活用されている。、29.3、58.5、12.2、0、3.17、3.35、3.28、-0.18、 17、施設設備の点検確認が行われ、安全な環境が整っている。、43.9、53.7、2.4、0、3.41、3.55、3.49、-0.13、 18、PTAの各種行事が円滑に行われている。、46.3、48.8、4.9、0、3.41、3.53、3.51、-0.12、 「具体的な改善策」として記述のあったもの ・15について 書類については鍵のかかる場所への保管等、確立していると思うが、電子データについては校務系への移行やパスワード管理、個人名の入らない形での書類作成等、まだできることがあるのではないかと感じている。" ・備品や教材教具の扱い方が丁寧ではないと感じる。使用した後の片付けももっときちんと行ってほしい。 ・コロナ禍の中での活動としては、これまでの活動と同様にはできないが、保護者への理解協力を仰ぐべく対策を講じて対処していると思う。 以上