山梨県で仕事を探している視覚障害の方へ

  • 見えにくいために仕事を辞めた方、続けることが難しい方。
  • 見えにくいために車の運転免許がとれない方、また運転ができないために仕事がみつからない方。
  • 糖尿病、網膜色素変性症、緑内障、黄斑部変性、網膜剥離、視神経炎、強度近視、弱視等の方。

 

○視覚に障がいがある多くの方があん摩・はりきゅうの仕事に就いています。

○あん摩・はりきゅうの仕事をするためには国家資格が必要です。

○中途で視覚障がいになった多くの方が、あん摩・はりきゅうの国家資格を取得して仕事に就き、社会復帰をしています。

○山梨県立盲学校にはあん摩・はりきゅうの国家資格を取得するための職業教育コース専攻科があります。

 

 

職業教育コース 専攻科Q&A

■入学について

Q.入学の条件となる視力の状態は? 障害者手帳がなくても入学できますか?
A.両眼の矯正視力が概ね0.3未満の人又は、視力以外の視機能障がいが高度な人(視野狭窄のある方等)が入学できます。障害者手帳の有無は問いません。くわしいことはお問い合わせください。

 

Q.入学金や学費はかかりますか?
A.入学金や学費はかかりません。
前年度の収入にもよりますが、教科書代、通学に関する定期代、給食費等は就学奨励費によって補填されるので、ご本人の負担はほとんどありません。

 

Q.入学にあたって年齢制限はありますか? 
A.年齢の上限はありません。10代から60代の方が在籍しており、一度社会に出て働いたことのある方も多く入学しています。

 

Q.職業教育コースにはどのような課程がありますか?
A.職業教育コースである専攻科は高等学校卒業者を対象とした学科です。
専攻科にはあんまマッサージ指圧師の国家資格取得を目指す課程である保健理療科と、あんまマッサージ指圧師に加えてはり師、きゅう師の国家資格取得を目指す課程である理療科とがあります。また、中学校卒業者を対象とし、高校卒業資格と同時にあんまマッサージ指圧師の国家資格を目指す本科保健理療科もあります。学習内容の違いはありますが、いずれも3年間の課程です。

 

Q.文字が見えなくて、点字もできないのですが入学できますか?
A.読み上げによる出題と口頭による回答で入学試験を受検することができます。入学後も音声教材による学習が可能です。

 

■通学について

Q.通学するのが大変ですがどうしたら良いでしょうか?
A.学校に隣接している寄宿舎で生活をしながら学校へ通うことができます。
ただし、土日祝日や夏休み等の長期休業中は閉舎となるため寄宿舎の利用はできません。また、甲府駅学校間はスクールバスがあり、登下校で利用できます。

 

Q.寄宿舎の費用はかかりますか?
A.前年度の収入にもよりますが、食費も含めて寄宿舎での生活にかかる費用は就学奨励費によって補填されますのでご本人の負担はほとんどありません。

 

■学校生活について

Q.見えにくくなり読み書きに不安があるのですが、勉強できますか?
A.文字を大きくできる拡大読書器、パソコン、音声機器等を活用し、ひとりひとりの見え方に合わせた学習環境を整えます。
授業では模型等を触って確認したりと、視覚に頼らなくても実感として理解ができるよう工夫をしています。活字が読めない、点字もできないといった方も音声教材を中心に、きちんと学習ができる環境が整っています。読み書きに不安のある方は入学前にご相談ください。

 

Q.1日の流れはどのようになっていますか。
A.8時40分までに登校し、15時20分に下校をします。
1つの授業は50分で、午前中に4つの授業があり、給食をとって午後に2つの授業を受けるというのが基本的な日課です。文化祭前や行事等で下校時刻が1時間ほど遅くなることもあります。

 

Q.どのような授業がありますか?
A.人体の構造について、病気のことについて、東洋医学についてなど、医療従事者として幅広い知識を身につけます。また、はり、きゅう、あんま、マッサージ、指圧の基礎実技や外部の患者様を施術する臨床実習があります。

 

■進路について

Q.卒業後はどのような就職先がありますか?
A.主な就職先としては、在宅訪問マッサージ、接骨院、老人介護施設、病院等があります。 
開業する方もいます。

 
授業の様子を動画でご覧いただけます。

 

■ご興味がある方はお気軽にご相談ください。

ご本人以外でも、ご家族の方や支援者の方等からのご相談も受けております。
山梨県立盲学校 
〒400-0064 山梨県甲府市下飯田2-10-2
TEL 055-226-3361  FAX 055-226-3362
担当 保坂・吉田