① 連続性を重視した学びの充実 ・各生徒の年齢、学習経験を踏まえ、基礎から積み上げ、専門的な知識と技術を備えた施術者を育成する。 ・自己理解、他者理解を深め、コミュニケーション能力の向上を図り、多様な社会に柔軟に対応できる能力を身に付けさせる。 ② 一人一人に応じた指導の充実 ・ICT機器を積極的に活用し、学習効果を高める。 ・最適文字サイズの選定、補助具の選定や活用等、視機能について医学的に客観的なアドバイスをもとに、学習効率を高める。 ③ 自立と社会参加に向けた取組の充実 ・施術体験を通して、社会の健康保持増進に貢献しているという実感を持たせ、施術者としてふさわしい態度や人間性を育てる。 ・正しい医学的知識に基づいた衛生管理及び情報取捨選択を行い、自分の体調に関する自己管理ができる能力を身に付けさせる。
目指す生徒像
・学習上、技術上の課題に対し、自分で考え解決できる生徒
・知識と技術を身につけて職業的に自立できる生徒
・周囲と協働でき、施術者としてふさわしい人間性をもつ生徒
指導重点
① 連続性を重視した学びの充実
・各生徒の年齢、学習経験を踏まえ、基礎から積み上げ、専門的な知識と技術を備えた施術者を育成する。
・自己理解、他者理解を深め、コミュニケーション能力の向上を図り、多様な社会に柔軟に対応できる能力を身に付けさせる。
② 一人一人に応じた指導の充実
・ICT機器を積極的に活用し、学習効果を高める。
・最適文字サイズの選定、補助具の選定や活用等、視機能について医学的に客観的なアドバイスをもとに、学習効率を高める。
③ 自立と社会参加に向けた取組の充実
・施術体験を通して、社会の健康保持増進に貢献しているという実感を持たせ、施術者としてふさわしい態度や人間性を育てる。
・正しい医学的知識に基づいた衛生管理及び情報取捨選択を行い、自分の体調に関する自己管理ができる能力を身に付けさせる。
山梨県立盲学校では、網膜色素変性症や糖尿病・緑内障や強度近視などにより、視覚障がいを有する方へのあん摩マッサージ指圧、はり、きゅうによる職業的な自立並びに、中途視覚障がい者の社会復帰を目指して、高等部の中に3つの学科(高等部本科保健理療科・高等部専攻科保健理療科・高等部専攻科理療科)を設置し、きめ細やかで充実した学習環境を提供しています。
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山梨県でお仕事を探している視覚障がいの方へのページへ。職業教育コースQ&A
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動画で見る授業の様子
下のリンクを押すと、Youtubeでそれぞれの動画を閲覧できます。
職業教育コースの紹介
1年生のはり実技の動画
1年生のあん摩実技の動画
各科の概要
【本科保健理療科】
●入学資格:中学校卒業以上の視覚障がい者を対象に、「あん摩マッサージ指圧師」の国家試験受験資格を得ることができます。
●高等学校の卒業資格も得ることができるので、「専攻科保健理療科」、「専攻科理療科」への入学資格も得ることができます。そのため、「あん摩マッサージ指圧師」として必要な専門教科に加えて、高等学校卒業に必要な普通教科の授業も行います。
【専攻科保健理療科】
●高等学校卒業以上の視覚障がい者を対象に、「あん摩マッサージ指圧師」の国家試験受験資格を得ることができます。
●あん摩マッサージ指圧師として必要な専門教科のみを中心とした学習形態をとっていますので、授業時間に余裕のある学習形態となっており、すでに学習した内容についても、できる限り復習が行えるような授業時間の工夫をしています。
【専攻科理療科】
●高等学校卒業以上の視覚障がい者を対象に、「あん摩マッサージ指圧師」、「はり師」、「きゅう師」の国家試験受験資格を得ることができます。
●あん摩マッサージ指圧師として必要な専門教科のみを中心とした学習形態をとっていますが、「あん摩マッサージ指圧師」に加えて、「はり師」「きゅう師」の学習を行いますので、より多く深い学習内容となっています。
●盲学校の理療科教員を養成するための「筑波大学理療科教員養成施設」の受験資格も得ることができます。
理療関係学科各過程の資格・就業年限等
以下、画像で表示しています。
※定員につきましては前年度の数値となっていますので、詳細につきましてはお問い合わせください。
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理療関係学科の主な行事(進路指導を含む)
☆理療クラブ前期定期総会(全学年)
5月 〇進路ガイダンス(全学年)
〇前期課外補習~9月(3年生該当者)
◆特別講座 治療体操(2年生)
6月 〇進路希望調査(全学年)
〇個別進路面談(3年生)
☆検校祭(全学年)【地域交流行事】
7月 〇基礎医学試験(2年生)
〇夏季課外補習(3年生該当者)
◆県内施術所見学(2・3年生)
◆整形外科病院見学(3年生)
☆理療クラブ研修会(全学年)
8月 〇第2回実力テスト(2・3年生)
◆県外施術所見学(3年生)
9月 〇個別進路面談(3年生)
◆特別講座 義肢装具(2年生)
◆特別講座 手技・鍼灸療法(2・3年生)
10月 〇後期課外補習~1月(3年生該当者)
〇校外臨床実習(3年生)
◆特別講座 指圧(2年生)
11月 第3回実力テスト(3年生)
〇国家試験オリエンテーション(該当者)
◆特別講座 漢方薬(3年生)
12月 〇冬季課外補習(3年生該当者)
◆山梨大学医学部見学(2・3年生)
☆理療クラブ研究発表会(全学年)
1月 〇第4回実力テスト(2・3年生)
☆理療クラブ後期定期総会(全学年)
2月 〇国家試験激励会(該当者)
〇あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師国家試験(該当者)
3月 〇池田地区健康祭施術奉仕(希望者)【地域交流行事】
〇あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師国家試験合格発表(該当者)
☆理療クラブ研究集録発行
随時 〇個別進路面談(3年生)
理療関係学科の主な進路先
〇整形外科病院
〇介護支援施設
〇接骨院
〇治療院開業
〇進学
教育課程
【座学】
解剖学:人体を構成する骨・筋、内臓、神経等の位置や構造について学習します。
生理学:人体を構成する骨・筋、内臓、神経等の働きについて学習します。
保健理療概論・理療概論:医学(あん摩、はり、きゅう含む)の歴史、社会保障制度、関係する法律について学習します。
衛生学・公衆衛生学:公衆衛生の概要、健康、生活習慣病・生活環境、疫学・衛生統計について学習します。
経絡経穴概論:東洋医学の経絡(気や血の通り道)や経穴(ツボ)について学習します。
病理学概論:疾病の概念・分類・原因、循環障害、退行性・進行性病変、炎症、腫瘍、免疫異常について学習します。
臨床医学総論:医療現場で実施している診察法、検査法について学習します。
臨床医学各論:様々な疾患の概念・原因・症状・検査・治療について学習します。
リハビリテーション医学:リハビリテーションの理念・歴史、現在のリハビリテーションの実際について学習します。
東洋医学一般・東洋医学概論:東洋医学の基礎・歴史・診断と治療について学習します。
保健理療理論・理療理論:あん摩・はり・きゅう施術の概要、治効理論、関連する学説について学習します。
東洋医学臨床論:様々な疾患に対して東洋医学的観点を基盤とした診断法・治療法について学習します。
【実技・演習】
手技療法:あん摩マッサージ指圧の技術習得を目指す実技の授業です。(1年生は畳、2年生はベッドで行います。)
鍼灸療法:はり・きゅうの技術習得を目指す実技の授業です。(1年生は基礎的な技術、2年生は応用的な技術を学びます。)
保健理療情報・理療情報:視覚補助(画面拡大、音声読み上げ)などを活用しながら、パソコンの操作方法を習得する演習の授業です。
臨床診断学:骨や筋の触診法の技術習得を目指す演習の授業です。
臨床入門:問診法・検査法の技術習得を目指す演習の授業です。
臨床実習:実際に外部から患者を招き、1・2年生で習得した知識・技術を用いて実戦形式で臨床能力(問診、検査、施術、カルテ作成)の習得を目指す実習の授業です。