Eye愛ひとみ相談支援センター

相談 Q&A

Q. 相談はいつ受け付けていますか。

A. 平日午前9時から午後5時まで受け付けています。まずはお電話で予約をお願いします。
 また、毎年、夏・冬・春に7日間程度、土日に相談会を設けています。

 

Q. 相談するにはどのような手続きが必要ですか。

A. まず、お電話かメールで、相談の内容や希望日をお知らせください。担当者と相談のうえ、日時を予約してください。

 

Q. 相談にお金はかかりますか。

A. 相談は無料です。

 

Q. プライバシーは守られますか。

A. プライバシーは厳守します。他機関や在籍学校等との連携による支援が 望ましい場合においては、相談者ご本人や同席する保護者が希望される場合、ご了承を得たうえでご紹介・連携します。

 

Q. 心配があったらすぐに相談した方がいいですか。

A. 視力が発達する時期は幼児期に集中しています。適切な時期に多くの刺激を受け取ることで、目をじょうずに使う力が伸びていきます。一般に、年齢が低いうちから専門的な教育・支援を受ける方が、力がつきやすいと言われています。心配があればすぐにご相談ください。

 

Q. 3歳児健診で、「視力が低いかも」と言われましたが、生活に不自由そうな様子はありません。それでも相談した方がいいですか?

A. 幼児の生活ではおおまかに目を使うため0.1くらいの視力があれば他の子と同じように行動できているように見えてしまいます。しかし、小学校では文字の認識など、ミリ単位の線を見分けながら学習が進みます。0.3より視力が低いと、一番前の席に座っても黒板の内容を全て正確に写すのが困難になると言われています。子どもの低視力は一緒に生活している親でも気づきにくいものです。しかし、視力の低い状態で何もせず放っておくと弱視になってしまい、後から眼鏡などで矯正しようとしても、視力が十分に出なくなってしまう可能性があります。遠視が原因で視力が低い場合、小さいうちから眼鏡やアイパッチなどの治療をはじめれば、視力の成長が期待できます。「はっきりと見る」「見る力を高める」あそびや目の使い方の学習も、早期からはじめるほど有効です。健診で「視力が低い可能性がある」と言われたら、時期を逃さないよう、すぐに小児眼科や眼科の受診をお勧めします。「見る力を高める」あそびや学習のご相談にぜひ本校もご利用ください。

 

Q. 相談後、何か支援をしてもらえますか。定期的に支援を受けることはできますか。

A. 相談の結果、視力が低かったり、補助具を使う練習をした方が学習がうまくいきそうだったりする方について、支援を行います。
 乳幼児期のお子さんには、継続教育相談(あいあい教室)をご案内しています。月1回~週1回程度、定期的にあいあい教室に通って、あそびながら目をじょうずに使ったり、補助具を使ったりする練習をすることができます。1回45分から1時間程度です。費用は無料です。
 小学校・中学校等に通っているお子さんについては、在籍学校との連携による支援をご提案しています。また、放課後に定期的に本校に通って、補助具の使用技術を高めるための練習をすることができます。費用は無料です。
 点字を習いたい・理療について詳しく知りたい等のご希望のある方にも、点字指導や理療科の見学等の定期的な支援を行っています。

 

Q. 盲学校とEye愛ひとみ相談支援センターはどのような関係ですか。

A. 盲学校の地域支援部がEye愛ひとみ相談支援センターです。本校は山梨県唯一の視覚障害教育機関であるため、盲学校に在籍する児童生徒への指導のほか、地域の視覚障害児者への支援のセンター的役割を担っています。

 

Q. 相談員は、どのような方ですか。

A. 盲学校の職員です。盲学校に通う児童生徒の指導だけでなく、赤ちゃんから成人の方まで、また地域の学校に通う視覚障害児の支援にも携わっています。職員には、視覚障害当事者もいます。視覚障害当事者に話を聞いてもらいたい、アドバイスがほしい等のご要望がありましたら、相談スタッフとして同席することができますので、申し込みの際にお伝えください。
 非常勤講師として、月に2回、視能訓練士も本校に勤務しています。ご相談の日にちが合えば、医療専門職の視能訓練士も相談に同席し、学校医の指導の下、より詳しい測定を実施することができます。

 

Q. 相談したら、盲学校に通わなくてはいけないですか。

A. 相談は盲学校への就学や進学には関係ありません。
 盲学校以外の園・学校に所属していても、自由に相談することができます。

 

Q. 目の他にも病気や障害があり、病院や学校での視力検査ができず、どのくらい見えているのかわかりません。盲学校の相談で視力がわかりますか。

A. 生後数ヶ月から使用できる目の反射を利用した観察による評価方法があります。だいたいこのくらい見えている、という教育的な視機能評価を行います。

 

Q. 盲学校にはどんな視覚補助具がありますか。相談の中で、実際に試すことはできますか。

A. 本校には、単眼鏡、レンズ・ルーペ類、拡大読書器、iPad等の視覚補助具があります。いずれも、手にとって実際に試すことができます。詳しくは、「児童生徒の相談」ページをご覧下さい。

 

Q. 見えない・見えにくい子が使いやすい文房具にはどのようなものがありますか。相談の中で、実際に試すことはできますか。

A. 白黒反転定規、三角定規、分度器、ノート等のサンプルがあります。実際に試すことができます。詳しくは、「児童生徒の相談」ページをご覧下さい。

 

Q. 拡大教科書についての情報が欲しいです。実物を見ることはできますか。

A. 本校には、拡大教科書の文字の大きさを選ぶための選定キットがあります。多くの教科書のサンプルが数ページずつ入っています。また、小学校・中学校ともに、実際に弱視のお子さんが使っていた拡大教科書を寄付していただいたものが各教科ありますので、拡大教科書の実物をご覧いただけます。ただ、地域や学校によって使っている教科書が違うため、現在お使いの物と同じ会社の拡大教科書とは限りません。

 

Q. 弱視児が入学してくることになりました。見えにくいので、一番文字の大きい拡大教科書を選べばいいですか?

A. 弱視児の見え方は一人一人違います。文字の大きさは、大きければ良いわけではありません。視力が低い子どもは一般に小さな文字より大きな文字の方が読みやすいですが、かといって、大きすぎると見えにくい場合もあります。弱視児にとって見やすい文字の大きさは、「読み効率(読み速度)」を考えて選ぶ必要があります。また、補助具を使わずに読むか、補助具を使いながら読むかでも、必要な文字の大きさは変わってきます。盲学校では、最も見やすい文字の大きさを調べる検査を受けることができますので、教科書の申請をする前に一度ご相談ください。

 

Q. 今、担任している児童が拡大教科書を使っています。次年度も同じ文字の大きさの拡大教科書でいいですか?

A. 同じお子さんでも見え方が変化する場合もあります。1年に一度は視力や視機能を正確に把握し、現在の視覚状況に基づいた文字の大きさを選択されることが望ましいです。読みの速度や補助具の使い方によっても、子どもの「読み効率」は変化します。申請の前に、最も見やすい文字の大きさを調べる検査(MNREAD検査)を受けていただくと良いと思います。

 

Q. 子どもがまぶしさを感じやすく、黒い紙に白い文字(白黒反転)の方が読みやすいと言っています。このような配色の教科書はありますか?
子どもの視力が低く、一番文字の大きい拡大教科書でも見えにくいと言っています。もっと大きい文字の拡大教科書はありませんか?

A. 教科書会社の出版している拡大教科書では、文字の大きさは数種類で、白黒反転はありません。「白黒反転教科書」や「より大きな文字の教科書」へのニーズがある場合は、拡大教科書作成ボランティアに依頼して、個人の見え方に合わせたオンデマンドの拡大教科書を作ってもらうことができます。教科書の内容自体は通常のものと全く同じで、文字の体裁について、個別に配慮されたものになります。出版されている教科書・拡大教科書では見えにくく学習しにくい場合に依頼することになります。まずは視機能評価や適した文字の大きさを調べる検査を行い、在籍校や教育委員会と連携したうえで、山梨県の拡大教科書作成ボランティアをご紹介します。

 

Q. 弱視児の入学にあたり、環境整備をしたいのですが、相談に乗ってもらえますか。

A. 弱視児の在籍(予定)校の先生方や、就学予定地域の教育委員会と連携しながら、本人の見え方に合わせた環境整備について一緒に考え、提案や助言を行います。弱視児は見え方が一人一人違うので、見え方に合わせた配慮も少しずつ異なります。文字の大きさ、教室の明るさ、必要な補助具とその倍率、席の位置など、弱視児の見え方に合わせて調整するお手伝いをします。弱視教育支援の記録「ひとみ」もご参照ください。状況により、訪問しての支援も可能です。学校の先生方、教育委員会のご担当者、その他関係の方々も、お気軽にお問い合わせください。

 

Q. 在籍している弱視児への理解を深めたいです。職員向けに研修をしてもらえますか。

A. 放課後などに、先生方向けの視覚障害理解研修を行うことができます。内容、日程等をご相談ください。

 

Q. 在籍している弱視児への周囲の子ども達の理解を深めたいです。障害理解のための授業の相談に乗ってもらえますか。

A. 授業担当の先生とご相談のうえ、対応させていただきます。弱視のシミュレーション体験等も行うことができますが、「見えにくくて大変」「かわいそう」「いつもの見え方と違って面白かった」という体験で終わってしまうと、かえって弱視児への誤解につながってしまいます。見えにくさを、補助具を使うことで解消していることや、補助具を使いこなすために努力をしていること、白黒反転文房具や拡大教科書を使う意味、お互いが安心して活動するための配慮などを考えるための授業になるよう、内容を綿密にご相談させていただきます。シミュレーションレンズの貸し出し、出前授業等も対応可能です。

 

Q. 国語の教科書で点字の単元を学習しました。学習を深めるため、点字や盲学校のことについてもっと知りたいです。学校に出前授業に来てもらうことはできますか?

A. 授業担当の先生とご相談のうえ、双方の都合が合えば、実施が可能です。内容、日程等をご相談ください。

 

Q. 盲学校に入学するにはどうしたらいいですか。

A. まず、一度教育相談にご来校ください。本校の概要をご説明します。また、視力・視機能の状態を教育的に評価します。
 盲学校への就学基準を満たす視覚状況である場合、幼稚部・高等部(普通科・専攻科)は入試を受け、合格すれば入学できます。小学部・中学部については、義務教育となりますので、地域の教育委員会に盲学校への入学希望を伝えてください。