Eye愛ひとみ相談支援センター

乳幼児の相談

対象

・山梨県内にお住まいの乳幼児、その保護者・支援者
・目や見え方・見方に不安のあるお子さん、その保護者・支援者

 

相談内容(例)

・視力や視機能の教育的評価
・目の動きや使い方の教育的評価
・視覚刺激あそびや、見る力・触る力・聞く力を伸ばすあそび *
・あそびや概念学習の指導・支援 *
 *詳しくは、「あいあい教室」のページで紹介しています(リンク

 

・見えない・見えにくい乳幼児の子育て支援
・見えにくい幼児への視覚補助具活用指導
・幼稚園保育園への就園や小学校への就学に関する情報提供や視覚支援

 

相談室

ブランコもあります

 

本校の視機能評価は、一般的な視力検査で用いられるランドルト環(Cの切れ目を答えるもの)の他、絵視標や目の動きの反射を利用した観察による評価(テラーアキュイティカード)等も行っています。ことばでの応答がまだ難しい年齢のお子さんや障害のあるお子さんでも、だいたいの見え方をつかむことができますので、ぜひご利用ください。

 

一般的な視力検査(ランドルト環)

紙芝居のように目の前のボードを見てもらい、目の動きを観察します。また、あそびの中で、目の使い方を観察します。

テラーアキュイティカードやリーグレーティングカードによる観察評価

 

 

申し込み

・随時受け付けています。まずはお電話かメールでご連絡ください。
・電話受付および相談時間は、平日午前9時から午後5時までです。
・相談員と来校可能な日時を打ち合わせ、予約をしてください。
・相談時間の目安はおよそ1時間程度です。内容により、視覚認知に関わる評価を行う場合は2時間程度かかります。
・毎年、夏・冬・春に7日間程度、土日に相談会(Eye愛ひとみ相談会)を設けています。
 
 

 

過去の相談の例

・こんな見方をしていて、しっかり見えているか不安です。

 

・「正面から見て黒目がずれている」「頭を傾けて見る」「正面のものを横目で見る」「目を細める」
・「目がゆれる」「片目をつぶって見る」「テレビなどに近づいて見る」「ひんぱんに目をこする」「片方の目を隠すと嫌がる」「目が光る」など
 →教育的な視機能評価を行い、しっかり見えているかどうか調べます。
・必要な場合、小児眼科や眼科をご紹介します。
・健診で視力検査の意味がわからなかったようで、視力が測れませんでした。
・体が動かしにくく、発達もゆっくりです。見えているようですが、どのくらい見えているのか不安です。
 →生後数ヶ月から使用できる目の反射を利用した観察による評価方法があります。だいたいこのくらい見えている、という教育的な視機能評価を行います。   
・お絵かきで空をピンクに、太陽を黒く塗りました。色の見え方が不安です。
 →色の見え方を調べ、見え方に特性がある場合、支援方法をお伝えします。
・男性では、約20人に1人は色の見え方に特性があると言われています。
・園や小中学校における色覚への配慮等についても、情報提供を行います。
・視力が低いですが、地域の小学校に行かせたいです。見えにくさのために学習が遅れないようにするには?
・見えにくさへの配慮を受けながら無理なく学習したいです。
・小学校段階では、どのような学習の場があるのか知りたいです。
 →見えにくい子の学習の場や、学習における見えにくさへの配慮、ルーペや単眼鏡などの視覚補助具、見やすい文房具、大きな文字の教科書等、お子さんの視覚情報に基づいて必要な情報を提供します(盲学校への就学相談ではありません)。
 ルーペや単眼鏡等については、「児童生徒の相談」のページもご参照ください。

 

 

相談後の支援

★見えない、または見えにくい視覚状況だとわかったら…
 
・「あいあい教室」に定期的に通い、目や手や耳の力、補助具を使う力を伸ばすことができます。
 →(リンク あいあい教室) 
・さらに詳しく見え方を調べてもらう必要がある場合、小児眼科・眼科等をご紹介します。
・保護者のご希望により、在籍園の先生や、就学予定地域の教育委員会・小学校等と連携しながら環境整備の支援を行います。
・盲学校幼稚部や小学部への入学希望がある場合、入学相談を行います。

 

 

乳幼児の相談Q&A

Q.心配があったらすぐに相談した方がいいですか。
A.視力が発達する時期は幼児期に集中しています。適切な時期に多くの刺激を受け取ることで、目をじょうずに使う力が伸びていきます。また、早期から治療をはじめることによって、視力の成長が期待できます。弱視のお子さんも、年齢が低いうちから専門的な教育・支援を受ける方が、力がつきやすいと言われています。心配があればすぐにご相談ください。

Q.目の他にも病気や障害があり、病院や園での視力検査ができず、どのくらい見えているのかわかりません。盲学校の相談で視力がわかりますか。
A.生後数ヶ月から使用できる目の反射を利用した観察による評価方法があります。だいたいこのくらい見えている、という教育的な視機能評価を行います。

Q.3歳児健診で、「視力が低いかも」と言われましたが、生活に不自由そうな様子はありません。それでも相談した方がいいですか?

 

A.幼児の生活ではおおまかに目を使うため0.1くらいの視力があれば他の子と同じように行動できているように見えてしまいます。しかし、小学校では文字の認識など、ミリ単位の線を見分けながら学習が進みます。0.2より視力が低いと、一番前の席に座っても黒板の内容を全て正確に写すのが困難になると言われています。子どもの低視力は一緒に生活している親でも気づきにくいものです。しかし、視力の低い状態で何もせず放っておくと弱視になってしまい、後から眼鏡などで矯正しようとしても、視力が十分に出なくなってしまう可能性があります。遠視が原因で視力が低い場合、小さいうちから眼鏡やアイパッチなどの治療をはじめれば、視力の成長が期待できます。「はっきりと見る」「見る力を高める」あそびや目の使い方の学習も、早期からはじめるほど有効です。健診で「視力が低い可能性がある」と言われたら、時期を逃さないよう、すぐに小児眼科や眼科の受診をお勧めします。「見る力を高める」あそびや学習のご相談にぜひ本校もご利用ください。


Q.見えない・見えにくい子の力を伸ばすあそびにはどんなものがありますか?
A.あいあい教室のページ(リンク)で詳しくご説明しています。ご覧ください。


Q.相談したら、盲学校に通わなくてはいけないですか。
A.相談は盲学校への就学や進学には関係ありません。盲学校以外の園・学校に所属していても、自由に相談することができます。